年が明け、あっという間に3月も終えようとしていることに焦りと驚きを感じている今日この頃です。
この機会に2024年のここまいの歩みを振り返ってみようと思います。
思えば2022年から2年間のモデル事業を経て、
2024年の4月から、香川県子どもの権利擁護環境整備事業という事業に変更になりました。
当初は児童養護施設2施設、一時保護施設2か所を定期訪問。
東京から川瀬信一さんをお招きし、香川県アドボカシー導入説明会を開催しました。
5月に入り、児童心理治療施設、児童自立支援施設、自立援助ホーム、里親家庭等
ひとつひとつの施設職員さんに向けた説明会を行いました。
先日「アドボケイトさんが入ってくれてより子どもたちのことを知ることができている」とおっしゃってくれていた方も
当時は「いつかは導入しないといけないんだろうと、覚悟しているよ」というお声をいただいたことを覚えています。
6月から順番に召喚訪問を導入。
召喚訪問とは、入所児童が
①はがきを出す
②施設の職員さんにリクエストする
③児童相談所のワーカーにリクエストする
という3つの方法でアドボケイトを呼ぶことができるシステムです。
定期的に訪問ができるわけではないけれど、すべての入所児童がアドボカシーのシステムを使う事の出来るように‥
という願いを込めながら始めました。
夏には
アドボケイトさん発信で「アドボケイト勉強会」がスタート。
それ以降毎月、『子どもアドボカシーの基本原理』という本を1章ずつ読み進め、
アドボカシーの基礎をみんなで振り返り、原点に立ち返りながら自分たちの活動やアドボカシーを見直し、学びを深めています。
また、熊本県で行われた子どもアドボカシー学会にも参加しました。
8月のアドボケイトミーティングには
香川大学の松本博雄先生をお招きし、子どもの発達からの視点でアドボカシーを学びました。
年齢や子どもの発達に合わせたアドボカシー活動について改めて考えることができ
これをきっかけに訪問先でも年齢を分け、導入方法をかえるなどの活動を展開していきました。
10月にはユニセフ協会さん主催のイベントに参加させていただき、来場された方にアドボカシー活動の説明と
「だれかにきいてほしいこと」をテーマにブース出展させていただきました。
「〇〇に行きたい~!!」と願望の声を聴かせていただきました☺
より市民活動らしい時間を過ごせたこと、
社会的養護だけではないすべての子どもたちにアドボカシーが届くと良いなという気持ちを再確認しました。
そして11月から12月にかけて、子どもアドボカシー学会の基礎講座inかがわを開催。
33名の方が各地からご参加いただき、最終日はオンラインと現地参加で交流をしながらアドボカシーについて学びました。
これをきっかけに参加された方が、現在アドボケイトとして活動をされていたり、
普段のお仕事の中でアドボカシーを意識しているという事を教えていただき、とても嬉しい気持ちです。
2月、3月には愛媛県や岡山県など県境を越えて、アドボカシーに取り組む仲間との出会い、
アドボカシーの士気の高まる会に参加させていただきました。
このようにして、気づけば訪問場所(召喚訪問も含む)が
児童養護施設3か所、一時保護施設3か所、児童自立生活支援施設、児童心理治療施設、
母子生活支援施設、里親家庭、自立援助ホーム、、、、と、活動の幅が広がりました。
この1年、たくさんの子どもたちとも出会い、話を聞き、一緒に考え、一緒に揺らぎ、一緒に笑い合ってきました。
そんな拡大期を過ごした今年度も終わりをつげ、新たな日々を迎えようとしています。
現在は来年度に向けた更新研修に取り組んでいます。
ここには書ききれない活動もたくさんあって、
ここには書き表せられない想いや葛藤、モヤモヤ感、、、、
本当にいろんなことをみんなで一緒に過ごし、駆け抜けてきたとてもかけがえのない1年でした。
これからもきっとここまいがそばに居て、みんなで一緒に考えたり悩んだり笑ったりしながら過ごせていけたらいいなと思います。
そして何より、こうやって共に過ごせてこれた仲間たちに心から感謝しています。
熱くて、冷静で、穏やかに、一生懸命に、正直で、探求心があって、軽やかで、素直で、ほがらかで、まっすぐな
そんな仲間たちを心から尊敬していますし、心から感謝しています。
これからもきっと、一緒にもやもやしようぜ~~~☆
最後になりますが、たくさんのご理解、ご協力を賜り本当にありがとうございました。
来年度もどうぞ、よろしくお願いいたします。
ここまい おちもえ
追伸。
写真は全く関係のない岡山城の金のしゃちほこです。ご査収ください。(笑)
